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カラシニコフ - 松本仁一

ノンフィクション


世界中の紛争で大活躍のロシアの自動小銃、カラシニコフにまつわるドキュメンタリー。

AK*** のAKは、「カラシニコフ」による「自動小銃」の頭文字らしい。
設計が46年というのにまず驚かされるのと同時に、彼の技術に対するひたむきな姿勢、それに世界中の紛争の理不尽な現実がうまく描かれている。

最後の章で描かれているソマリア・ランドの現実は、それとは対照的に希望に満ちている。
ソマリアの国立銀行の頭取を勤めた服部さんの文章を思い出した。
つまり、世界の秩序を取り戻すためにはたゆまない努力が必要だし、それが結実するのには時間がかかる、ということだ。

それにしても、昔だったら図書館で借りてる本を最近は「なんとなく」で買っている。
まぁ、別に生活が厳しいとかそういう訳じゃないからいいんだけどさ・・・。