地球の科学 - 竹内均
サイエンス・テクノロジー
なかなか読み応えのある本。
ちょっと古いのが難なのだけれど、20世紀初頭にウェゲナーが提唱した大陸移動説を中心に、1960年中頃までに地理学・地質学の世界で生まれては忘れられていった学説が多数紹介されている。
それなりに硬派にアカデミックな本なので、物理・化学の素養のない人が読むとキツいかも。
僕は化学が苦手なのでそれが部分的に大変でした。
岩がああしたからこうした・・・と想像にふける地質学は一見マニアックでオタッキーな学問と思われがちだけれど、大陸が動いたり地球が生まれた姿を思い描いたり・・・となかなかドラマチックな想像力を生かすことができるとても興味深い学問に感じられた。
普段登っている山がどうやってできたのか、また、大陸が移動したのならどうやって動いたのか・・・、とてもためになる読書になった。