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安心のファシズム - 斎藤 貴男

経済学・社会学


21世紀に入ったあたりからの日本の危ない側面をつらつらと書いてある本。

何故か全体的にスカッと読めない文章なのがひっかかる。
マスコミや固定化した“世間”的関係の力によって思想の単一化が進んでいる、というのはそれなりに正しいと思う。
そしてそれに乗じた形で自分の望む方向に世論を作り上げ、国の進む方向をあるレベルでコントロールしている層が存在しているかのように見えるのも確か。

銃を持つ -> 銃を発射できる
軍を持つ -> 戦争ができる

というあまりにも単純な論理が通じないのが一番の問題だろう。