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ハーメルンの笛吹き男 - 阿部謹也

歴史・考古学


「ハーメルンの笛吹き男」を下敷きにした中世ヨーロッパの生活散歩。
金枝篇の中世バージョンをスケール・ダウンしたようなイメージ。

「近代」が発達するまでは、世界のどこにも「人権」なんて考え方はなかったし、どこにでも虐げられた人はいたのだな、と感じた。

最後の方に出てきた、アマチュアの学者でリューネブルク手書本を探し当てたじいちゃんがとても印象的だった。

偶然にも同じタイミングで読んでいる「日本人の歴史認識」と同じ著者じゃん・・・と思ったら、この本を読むきっかけになった人物が同じことを思い出した。
確か彼は民主主義で卒論を書いていて、この辺りの文献を漁っていたので当然といえば当然。