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脳はいかにして神を見るか - アンドリュー・ニューバーグ

サイエンス・テクノロジー


アメリカの神経学者による、「人はもともと宗教的なのか」論。
人が進化の段階を経る際に、宗教的な発想力を持つことで大きなメリットを受けた時代ははっきりあったのではないか、と思った。
もちろん、このまま全人類がニーチェの言う超人のようになろう、とするとオウムみたいに修行して解脱しないと・・・みたいな考えを持ち出す必要が出てきてしまう気がするのだけど、そんなことは忘れて楽しんで読める。

「自己認識が幻想である」という意見は、村上春樹の「羊をめぐる冒険」にも出てきた。
とても好きな主題だ。

現在の人類が求めているのは、なんだかんだ言って宗教的(という言葉がネガティブに認識されているのが問題な気がするのだけど・・・)な体験を求めているのではないか、と思った。

「現実は、そうでないものに比べてよりリアルに感じられる」なんてのもすごい気に入った。

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