過去の自転車レースを見るのにおすすめなのがWorld Cycling Productions。
World Cycling Productionsは、英語圏で放映されたグランツールやクラシックレースの中継や自転車関係の映像作品を独自に編集したDVDにまとめて販売している会社で、オンラインストアからオーダーをかければ日本にも発送してくれる。当然実況・解説は英語なので、日本語にはこだわらないという制限つきになってしまうけど、リージョンロックもかかってないので普通のDVDプレイヤーで再生可能。何年か前から、見たいと思った面白そうなレースやドキュメンタリーのDVDをまとめて購入している。
自転車ブームのおかげか、ここ数年は日本でも自転車レースのDVDが物凄い勢いで発売されてはいるものの、あんまりお買い得じゃなかったり、英語のDVDをそのまま持ってきただけだったり、選択肢が限られていたり、解説がとんちんかんだったり(特に某N*Kのもの)、とどうも触手が動かないものが多い。
その点、World Cycling Productionsだと1枚あたりの値段が安いので手を出しやすく、しかも古いレースの映像もアーカイブスという形で色々と揃っているので選ぶ楽しみがある。
– 日本への配送料はDVDのみなら$33。他のものを混ぜると$45
– DVD以外の商品もセール品はお買い得なものが多い。ただし在庫管理はいい加減
– メールの反応は良好。なかった商品の代わりを柔軟にすすめてくれたりするマニュアル対応もあり
– 支払いはクレジットカードとpaypalが利用可能。つい最近買った時は、クレジットカードの住所確認ではねられたので(初めて)、paypalで支払いを済ませた
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これまでに見たDVDの中で、特に面白いと思ったものを紹介すると・・・
- 1998年のジロとツール
パンターニのダブルクラウンの年で、ジロはトンコフ、ツールはウルリッヒとの一騎打ち。パンターニがアタックに次ぐアタックでライバルを振り切って、爽快に坂を駆け上がって行く映像を堪能できる。
- 2002年のLiege-Bastogne-Liege
ベッティーニとガルゼッリのMapeiコンビが見事なワンツーフィニッシュを決めるのだけど、逃げになってからのベッティーニの走り方がとても格好よい。3位はまだ若いバッソ。同年のFleche Wallonneとのセット。
- 2004年のLiege-Bastogne-Liege、Fleche Wallonne
2004年は、今年のジルベールと同じようにレベッリンがのアルデンヌ・クラシックでハットトリックを決めた年。クラシックハンターとして有名な彼の、緻密でクレバーな走りがとても勉強になる。最後の最後まで我慢して、我慢して、我慢して・・・正確に獲物を捕獲するカマキリのような走りは圧巻。
- La Course en Tete & The Greatest Show on Earth
全盛期のメルクスの走りが収められたパッケージ。前者は「そこそこ」の出来のドキュメンタリーで、後者は1974年のジロで王者メルクスに挑戦したスペイン出身のクライマーManuel Fuenteの熱い走りがベリーナイスでおすすめ。
・・・といったあたりかな。
「ランスよりも強かった」と評判のインデュラインの走りはあんまり見たことがなかったので、インデュラインのツール5連覇のDVDを発注済みでこれもなかなか期待できそう。