木祖村2daysに参加してみて感じた・思ったことをメモ。
主に来年に向けた備忘録的な意味で。
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[コース]
- 全長9kmのダム湖周回コース
- 全体的に道幅は狭めで、細かいアップダウン、うねりがたくさん
- ツイスティーだし狭い箇所も多いけど、実際に走るとそんなにテクニカルというわけではない。しっかりブレーキを使わないといけないコーナーは3,4ヶ所くらい?
- 橋に侵入するコーナーx2はグレーチングがあり、斜めから倒して進入するとドライでも後輪が滑るので注意が必要
- ダム堤防の手前に全長300mくらいのトンネルがあって、照明がついていても暗いのでクリアレンズだと安心
- ダム堤防の上は横風をもろに受けるので、湖側を走ったりエシュロン気味に走るとよい
- ラスト500mが8-10%くらいの登り。頑張ればアウター(53×25)で登りきれないこともないけど、レース中の普通のペースであればインナーに落とした方が無難
- 木祖村は雨の多い場所として知られているらしく、雨が降った場合は路面に落石があったり砂が浮いてパンクが増える。パンクしてニュートラルサポートを待っていると集団復帰は難しくなり、完走さえも危うくなる。パンク耐性のあるタイヤ、シーラント等を利用したほうがベター
[TT攻略]
- TT車両は有効
- 試走は入念に行った方がよい。コーナーの入り方をシミュレートする意味で、できるだけ本番に近い速度域で走ることを推奨
- 平地のTTと違ってアップダウン+コーナーの処理の上手い下手でタイムが大きく変わってくる印象
- ラスト500mの登りは、はじめから勢いを失わないように踏みすぎると確実にタレるので、かけるなら残り300mか200mを切ってから
- 目安として、総合狙いで12分切り、レース展開に絡むのに12分半切り、二日間完走できるかなというラインが13分切り(たぶん)。頑張りすぎるとロードレースに響くので、そのあたりを考えて走る
- 出走順は、キャプテン、水運び、役無し、サブエース、エースの順番
- 回復する時間と前走者から情報をもらえるという意味で、2番手か3番手あたりが一番有利
[RR攻略]
- 参加者の走力・技術にバラつきがあり、比較的早い段階から中切れ・グルペット化が起きる可能性が高いので、レースに参加するためにはできるだけ前方でスタートしたほうがよい
- とはいってもJCRC等に比べれば参加者の走力・技術は全般的に高いので、安全面等ではそこまで神経質になることはないかも
- 今回は約一ヶ月後に同じコースで学連の大会が開催されるため、その準備という形での大学生の参加が多く、元気だけど走り方が若い選手が多かった印象
- はじめから完走狙いであれば、無理しない範囲で集団にぶら下がって、少しでもよいグルペットに混ざれるよう努力する
[周辺情報]
- 木祖村は木曽川の源流域で、江戸時代は中山道の宿場町、昭和以降は林業で栄えたエリア。今は冬のやぶはら高原スキー場、夏の高原リゾートといった観光業が主流
- レース会場は完全に山の中で、安定して繋がる携帯キャリアはdocomoのみ(auはたまに繋がる)
- 宿はやぶはら高原スキー場近くにたくさんある。木祖村観光協会に電話すれば紹介してもらえる
- 食糧やドリンク等をまとめて買えるお店はあんまり充実していないようなので(商店は早い時間に閉まってしまうらしい)、昼食・補給食等はあらかじめ準備して会場入りしたほうが無難。宿にお願いすれば昼食のおにぎりくらいは用意してもらえるかも
- レース中は駐車場から車を動かすことができなくなるので要注意。最寄りのコンビニは、19号を塩尻方面に向かった道の駅(会場から15kmくらい?)の隣のセブンイレブン
[補給]
- day1のロードレースは81kmなので、暑くてもダブルボトルで問題なし
- day2のロードレースは124kmなので補給は必要
- 補給ポイントはゴール手前の登り500mならどこでもOK
- ゴールから遠いと補給食を担いだまま登る羽目になるので、そこそこゴールに近いポイントから渡したほうがベター
- サコッシュに入れた補給食の受け渡しはあらかじめ練習しておいた方がよい。サポートメンバーはジャージ着用で渡す相手にしっかり声をかける。サコッシュの紐の先を持って、左手をピンと伸ばして渡す。受け取る側は、サコッシュの紐の真ん中あたりを掴んで受け取り、そのまま首にかけてグルリと回して後ろにもってきて、それから中身にアクセスする
[サポート]
- TTの伴走車は他チームの車・ドライバーがアロケートされる
- メカニックがスペアホイールを持ち込む形が基本
- メガホン・拡声器等で応援するのはアリかも
- RR中は正確なタイム差を伝えるためにストップウォッチがあると便利
- それほか、パンク時にすぐスペアホイールを渡すための準備や、チェーン落ち時に押してあげられるくらいの心の準備は必要
[グルペットの走り方]
ステージレースなので、メイン集団から離れてしまった場合でも次のステージに進むために完走を目指す走り方が必要とされる。
day1のロードレースの前に、審判員の方に声を掛けられたので「自分はまず完走が目的っす」みたいな感じで話していのだけど、どうやらこの方が主催者&チーフコミッセールのF森さんだった模様で、完走するためのコツをいくつか教えてもらった。
- 集団の中でギリギリまで頑張らないこと(切れる時は足を残して)
- グルペットでは人数を集めること
- 登りではペースをあげないこと
- しっかりローテーションを回すこと
- 諦めないこと
「これを実践することができれば必ず完走できる」という氏の言葉があって、今回のday1をどうにかこうにか完走することができた。
TTに関する考察、総合を狙うための作戦、グルペットの走り方などなど、公式ページの記事はどれも素晴らしいものばかりなので、出場する場合は一読しておくとよいと思う。