2011 埼玉県タイムトライアル大会

昨年に引き続き、利根川の河川敷で行われる「埼玉TT」に参加。

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平地のTTは得意分野ではないものの、昨年走ったチームTT@アドレナリン出まくりに味をしめた(?)ことと、個人TTで40kphオーバーを目指すという分かりやすい目標設定があったので、昨年末にTTバイクにコンバートしたTIME VX-Eliteで出ることにした。

GW中の予定が読めなかったのでエントリーを迷っているうちに個人TTの登録クラス(20km)が締め切られてしまい、個人TTは未登録クラス(10km)での出走。エントリーしたタイミングではまだ登録処理中だったし、「どーせ上のほうには引っかからないから誰にも怒られないでしょ」というのが苦しい言い訳。監督からイエローカードをもらってしまったので、今後は未登録のレースに出るのは自粛。

レースは1月のもてぎ以来。GW中の乗り込みでようやくコンディションが上がってきたかなーというところで、走りすぎてボロボロのコンディションだった2日前から回復に努めてどうにかこうにか当日は走れる身体にすることができた。

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結果から書くと・・・

個人TTは14:45で無事40kphオーバーの壁は突破。来年は20kmで40kphオーバーを狙うという目標設定をすることができた。

チームTTは去年も組んだダジャさん、それからニューフェイスのアツさんとの三人組(チームCB++)で走り、最後まで三人残すことはできたもののペース配分といまいちな走り方で29:33という微妙なタイムに終わってしまった。強風の昨年と大差のない結果なので、これはとても残念。今年のコンディションであれば、42kphくらいは狙えてたはずなのだけれど・・・。

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昨年末に組んだTTバイクは、

– ベースバーをPROのSYNOP TT BARに
– シートポストをオフセットなしのPROのFRSに
– サドルをSelle SMPのもの(もらいもの)に

変更し、2,3回実走して適当にポジションをセッティング。

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(ポジションいじる前の状態)

この構成にする前の最大の不満点だったへにょへにょのベースバーがカッチリしたSYNOPのものに変わったおかげで、練習コースまでの自走が苦ではなくなったのがとてもよかった。マイナスオフセットのステムでハンドルの高さはかなり低くできていたので、あとはオフセットなしのポストでサドル位置を極端な前乗り+ちょっと高めにした。サドルは強い前傾をした時に股間への負担が減る(印象のある)SMP。友人が余らせていたものをありがたく使わせてもらった。

TTバイクは使う機会が少ないのでセッティングがいい加減になりがちだけど、思ってたよりはいい具合に走ることができた。

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レースへの参加は例によって輪行。恵比寿から山手線、宇都宮線で栗橋駅まで移動し、会場までは5kmほど自走。TTハンドルだと輪行バッグから少しはみでてしまうので、はみ出る部分はゴミ袋で覆って誤魔化しておく(笑)。駅に着いたらチームメイトのアツさんがいたので一緒に行動。

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受付を済ませてから駐車場で他メンバーと合流。去年ほどの風もなく、ピカピカの晴天なのでなかなかのレース日和。はじめに行われる登録の個人TTが行われるタイミングは暇だったので、土手下の駐車場のあたり(ラスト500mポイント)から撮影タイム。

撮影ポイントや撮り方を試行錯誤したのだけど、やたらと沢山撮ってヒット率が異常なまでに低いという、いつもの過ちをしでかしてしまった・・・。やっぱり流し撮りは一筋縄ではいきませんね。主に登録選手のITTを撮影したので、写真はここ(その1)とここ(その2)に置いておきます。

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11時過ぎから自分のレース。10kmと短いので1時間くらい前に土手上のサイクリングロードで10分ほど走ってアップ。心拍数は175bpmくらいまで上げることができた。疲労度MAXだった2日前からそれなりに回復できているかな、という感じ。

未登録の10kmは、6km上流に向かい(斜めからの軽い追い風)、6km下流に向かって(斜めからの軽い向かい風)ゴール。走り終わった他メンバーの意見を参考にして、行きは43kph前後、帰りは37kph前後、というペースを意識しておく。

いつもながら緊張する平地TTのスタートを済ませて走行開始。今年はパワーメーターがあるので上げ過ぎになりがちな序盤をしっかり押さえて走ることができた。ケイデンス85-90rpm、270W前後をキープして、できるだけ空気抵抗の少なさそうなフォームを意識して走る。速度は42-44kphのゾーンを推移していてなかなか順調。心拍数は170bpmを越えて175bpmくらいに落ち着く。3kmほど行くと、口の中がカラカラに乾いて辛くなる。ドリンク飲んでる場合じゃないのでそのまま走る。

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無事に5kmを過ぎて折り返しポイントが近づくと前走者が近づいたように見えたので少し上げてしまい、折り返してからのダッシュが辛く感じた。折り返してからは軽い逆風なのでペースが37-38kphに落ちる。パワー値を見ながら淡々と走ると、暑さのせいか何回か心拍数が180bpmに乗る。そんなに辛さは感じないのでそのまま前走者を2人ほどパスし、駐車場で声援を受けたり残り300mポイントの道路脇で奇声を発しながらシャドーボクシングしていたマスクマンに「こんにゃろめ〜」と中指を突き立ててみたりしながら(はしたない真似してすみません)ゴール。

14:45/265W/174bpm/87rpm

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・・・というわけで、ほぼ狙ったとおりの走りができた。まだ少し余裕があったのでパワー値や心拍数は気にせずにもう少し上げてもよかったかも。似たようなコンディションでうまく走ることができれば20kmでも40kphは狙えるかな・・・というイメージを掴むことできたと思う。

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軽く小腹を満たしてから午後はチームTT。今年は登録の部で全体的にレベルが高く、「とりあえずブービー賞は避けましょう」という意識。2日前に3人で集まって軽く練習していたので、走る順番やローテのサイン等はある程度確認できていた。

20kmコースはまず下流に4km下り、上流に10km行ってから6km戻ってゴール。スタート後は自分が先頭でダッシュして巡航速度に乗せ、最後尾のダジャさんがついた時点でコールしてもらってローテ開始。向かい風だと思っていたので、序盤は押さえる気持ちで「37,8kphペースで行きましょう」ということにする。・・・がこれが失敗。なんか全然強度が低いなーと思っていたら早くも15秒差の後続に抜かれる。微かに下ってるからか風の気まぐれか分からないけど、この区間はもっと上げてしまってよかったみたい。

4km地点で折り返して長い長い10kmの直線。ここでも自分が先頭でダッシュしてペースを作る。ダジャさんが余裕がありそうで、アツさんは先頭に出る時間が短くなってきてちょっときつそう。自分は余裕がないわけじゃないけど、序盤に変にセーブした分を取り戻そうとして少し強く&長く引きすぎてしまって疲労が溜まり始める。

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集中を切らさないようにして走り続けるものの、三人揃って個人TTが10秒以内に収まっていて、きれいに三等分で回ってきた去年とは勝手が違って、うまいリズムのローテーションにならない。Bounceチームが快調なペースでパスしていくので気持ちペースを上げて、引くときは300W前後のパワーを多用。

二回目の折り返しのあたりは余裕がなくなってきてたので先頭のダジャさんにダッシュしてもらってラスト6km。アツさんが大分辛そうで、前を走るダジャさんのローテサインを見逃すこと多数&前に出てもすぐに脇へ行ってしまうので「二人で回すから後ろ着いて」とお願いしてちょい弱め&長めに引くようにする。ふた周りローテしたら回復したのかローテに復帰してくれてラスト1kmへ。

このあたりで少し強め+長めに引いて後ろにつこうと思ったら2番手に入ることになってしまい、先頭のダジャさんの強いペースに着いていくので精一杯になってしまう。ラスト300mを切ってから前に出たかったけど出ることができず、そのままゴール。

29:33/240W/174bpm/94rpm

2011_saitama_TT_TTT

走り方に関して大いに不満の残る結果になってしまったのが残念。下手に速度でペース設定するよりも、その場で維持可能なペースを作ってそれをキープする走りのほうがよかったみたい。いずれにせよ、全開に近い領域で頭を使いながら走ることを要求されるチームTTはとても楽しいので、42kphあたりを目標に来年も走りたいな、と思った。