レーシックを受けてみた (手術、翌日検診編)

検査編からの続き。

手術は平日の午後に予約。
手術後は角膜に傷ができている状態になって目を開け続けているのが辛くなると聞いていたので、あえて午後に出術をうけることにした。

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手術前日から手術前まで、目の中を殺菌するための目薬を3時間毎に点眼する必要があるので忘れずにさしておく。手術のためにクリニックに行き、受付を済ませてから再度検査。視力が変わっていないことと、角膜に異常はないかどうかを確認してから手術料の支払い。手術後は目が辛い状態になるので、このタイミングで支払いを済ませるのは理にかなっていると思った。

生命保険によっては付帯する医療保険でレーシックがカバーされることもあるらしいので、書類が必要な人はここでもらうことになるはず。ただし、最近は審査が厳しいようなので下りるケースの方が少ないらしい。自分の保険は駄目だったので、保険に必要な書類はもらわずに支払いを済ませた。

支払い後は手術室のある階に移動。靴を上履きに履き替えて荷物を預ける。ドクターのチェックを受けると、シャンプーハットのような帽子を渡されるのでそれを被って髪と耳を隠した状態で手術の順番を待つ。順番が来ると、麻酔の点眼薬等をさしてもらい、手術室の前に移動して目を閉じて待機。手術室の周りは気温が低めに保たれていて、手術室に出入りするスタッフの服装の重装備っぷり(クリーンさを維持するためのものらしい)で緊張感が高まってくる。麻酔の点眼液を追加でさしてもらい、しばらくしてから手術室に呼ばれていよいよ手術。

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スタッフが5,6人揃った真ん中のベッドに横たわり、ドクターの挨拶を受けるとすぐに手術開始。手術は片目ずつで、まばたきをしないようにまぶたを固定するためにテープを目の上下に張ってから眼球を固定する器具を装着。これがちょっと痛い。

目の前にやってきたマシンの中に緑の光が見える。それから「はい、光っている目印は消えますが、頭と目を動かさないように」と言われて、ウィーンと20秒ほどレーザーが照射されてフラップが作成される。「いやいやいや、緑の光がないと目印がなくて怖いじゃないですかー」と思いながらも、照射中は「残り15秒」「残り10秒」「残り5秒」とカウントダウンしてくれるので、少しだけ気が楽になる。

フラップが作成されたらすぐに視力矯正のためのレーザー照射。今度はずっと緑の光が見えたままなので安心。照射時間は10秒くらい。「順調ですよー」とか何とか言ってくれるので気がまぎれる。レーザーの照射が終わると、水(?)が目にかけられてフラップが元に戻されているのが分かる。固定器具とテープがはがされて片目の処置が終了。同じプロセスがもう片方の目で繰り返される。もう勝手が分かっているので、そんなに緊張せずに済んだ。

手術室にいたのはせいぜい5分か6分くらい。手術完了後は手術室から移動して、暗い部屋に並んだフカフカな椅子に座らされて30分ほど目を閉じて休憩。目を開けているのが辛いものの、視力が矯正されて遠くのものがハッキリ見えるのが分かる。30分の休憩後、ドクターのチェックを受けてから点眼液と眼帯、それに目の保護用のサングラスをもらい、説明を受けてからようやく解放される。


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クリニックでの滞在時間は約3時間。
目を開けているのが辛く、視界が全体的に白くボヤけているのでこれから何かをやろうという気には全くならない。電車に乗ってすぐに帰宅。

帰宅後も目を開けているのが辛い。ドライアイを防止する点眼液を必要に応じてさすことで多少は軽減される。1時間毎にさしてくださいと言われている点眼液も忘れずにさす。目の痛みは手術後3-4時間あたりにピークがくるとのこと。

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手術後一週間は寝る時に装着すべしと言われて渡されたプラスチック製の眼帯をテープで装着して、痛みのピークが来る前に早々と眠りについた。「痛くなったらさしてください」と言われていた痛み止めの点眼液は、結局利用せず。

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翌日起きると痛みは無くて、目を開けるのが辛いということもない。

レーシックを受けた人が口を揃えて言うことのひとつに「朝起きたら目覚まし時計が見えた」というのがあるけど、自分の場合もともとの視力でベッドサイドの目覚ましは見えていたのでそういう感動はなし。残念。強いて言うなら「起きた時からコンタクトをつけているかそれ以上にものがはっきり見える」ってなところ。

翌日検診までは一時間毎に点眼液をさせとのことだったので、忘れずにさしておく。目が乾きがちなので、そのための点眼液はよりこまめに利用した。翌日検診でOKが出るまで入浴・洗顔は不可とのことなので、朝ご飯を食べてから翌日検診を受けに出発。

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翌日検診では、角膜に異常がないことを確認してから視力検査。両目とも1.5以上あるとのことだけど、日によって見え方が異なるらしい。時間の経過とともに見え方も安定してくるのだそうだ。

視力検査のあとはドクターの診察。「一言で言うと、順調です」とのことで、炎症やフラップのズレなども発生していないらしい。もらった点眼液をさすことと、外出時はサングラスをつけること(目を覆えればスポーツ用のものでもOK)、寝る時は眼帯をつけること、運動はやっぱりできないこと(笑)の確認をして診察終了。次の1週間検診で経過がよければ軽い運動+は許可されるらしいので、それに期待することにした。


診察終了後は、痛み止めの点眼液の返却と会員登録のすすめ。会員登録すると誰かにレーシックを紹介して割引クーポンを渡すことで自分にもキックバックがくるという仕組み。レーシックに興味をもっていても、簡単に手術を受ける決心のできる人は少ないだろうし、ちょっとした質問に答えてくれる人が身近にいることによる安心感は大きいので、これも理にかなったシステムだと思う。

とはいえ、キックバックの額がけっこう大きいので、それを目当てに手当り次第にレーシックを勧めるような輩がいるのも事実。レーシックに関わる全てに言えることだけど、手術を受けるか否か、どのクリニックにするか、どのメニューにするか、などなどは自分でしっかり見極めて、納得してから判断したほうがよいと思う。クリニック側は1人でも多くの人に受けてもらうために説明不足になっている感が否めないし(聞かないと教えてくれないこと多し)、経験者側も十分な知識をもっていないことが多く、あんまり深く考えずに受けている人が多いような気がした。

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翌日検診の所要時間は約30分。すんなり終わったので予定通りそのまま出社して、普通に仕事をこなして帰宅。手術後はドライアイになる人が多いようだけど、そこまで乾いた感じがしないので特に辛いということはない。ただし、時間帯によって多少見え方が変わったりしてコンピューターの画面が見えにくくなったりはするので、その都度立ち上がって休憩を入れたり・・・みたいなことはした。帰宅後も早いうちに眠りについた。

「その後編」に続く・・・予定。

レーシックを受けてみた (手術、翌日検診編)」への3件のフィードバック

  1. 無事完了ですね。一段落。

    こころなしか、挿入されている写真の
    ピントもとってもシャープに感じます。
    AFだろうから関係ないか(笑

  2. > ba-mosさん
    今のところ経過も順調のようで、一安心です。
    シャープな写りはレンズの影響でしょう。ひとつ前のエントリーはTAMRONの大口径ズームなので、AF速度がいまいち&動きまくる猫。このエントリーの写真はNikon純正のレンズでAF速度が速くてしっかり狙える被写体が多い・・・といった感じ。
    カメラも裸眼で撮りまくれるので楽しみです。

  3. なるほど、ニッコールでしたか。合点がいきました。
      一眼レフを裸眼で操る
    ああ、なんて羨ましいんでしょう。

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