トレイルランことはじめ

昨年末、軽装備&単独で奥多摩でハイキングに行ってトレイルランもどきをやってみたところ、想像していた以上に楽しかったので、冬の間はちょこちょこトレイルランに手を出してみることにした。

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「トレイルラン」ってのは、アメリカで発祥した未舗装の山野を走るスポーツ。ここ数年は日本でも楽しむ人が急増しているようで、奥多摩や丹沢でもトレイルランナーに遭遇することが多くなってきた。専用のシューズ(登山用の靴のグリップ力と、ランニングシューズの軽快さを足して二で割ったようなもの)と最低限の装備で自然の中を駆け抜ける・・・という、ワイルドさと爽やかさを兼ね備えたところに魅力がある(のだと思う)。

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発祥国のアメリカでは、草原や乾燥地帯の緩やかなアップダウンのハイキングコースを走る・・・というニュアンスが強いようなのだけど、山と海以外は開発され尽くされている日本では、トレランを楽しめるのは実質的に山だけ・・・となる。日本の山はアップダウンが激しく、メジャーな登山道は人が多いうえにオーバーユースで道が荒れているので、個人的には「日本ってあんまりトレラン向きじゃないのでは・・・」という印象を持っていた。

ところがどっこい、比較的マイナーなルートであれば思っていた以上にストレスなく走れることが分かり、さらに平地を坦々と走るのが大嫌いな自分でも飽きずに走り続けられることが素直に嬉しかったので、「これはなかなか面白いかもしれないぞ」と評価が一変。勢い余って3月頭のイベントにエントリーしてしまったので、トレランシューズ、トレラン用ザック、ハイドレーションパックなどを揃えてそこそこ走れるように準備をしてみることにした。

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“Base Building for Cyclist”によると、気温が低くて強度を上げるのが難しく、怪我もしやすい冬場はメインでやっているスポーツ以外の活動を行う「クロストレーニング」が効果的とのこと。身体の同じ部位を使い過ぎて痛めてしまうオーバーユースを避け、精神的にリフレッシュを図り、さらに身体をフィットに保つことができる・・・というのがその理由。

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サイクリストにおすすめされているスポーツは、ランニング、クロカンスキー、スノーシュー、スイミングといったあたり。東京在住者の現実的な選択肢はランニングかスイミングに絞られるとして、スイミングは環境を整えるのが面倒なのでランニングが一番敷居が低いのかなぁという印象。

走りのフォームができておらず、着地の衝撃を受け止めるための筋肉が充分にない初心者がはじめから頑張るとすぐに怪我をする・・・ということらしいので、未舗装路を走ることが推奨されているみたい。そんなわけで、トレランは冬場のトレーニングとしてなかなかよいのではないかと思う。

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あとは、会社の同僚のランナー達の挑戦を退け続けている「富士登山競争」という0合目から富士山山頂を目指すマラソン大会への参加も検討中。これは何年か前から興味を持っていて、「登山装備で山道を14m/minの上昇速度を維持できる」ことを根拠に「自分なら完走できる」と言いきってしまっている都合上、出るからには完走しないと面子が保てない状態・・・。初参加の場合は五合目までのハーフコースで2時間半を切らないとフルコースには挑戦できないようなので、まずはハーフコースを2時間前後で走ることを目標に出てみようかな、と思っている。

2月一杯は、トレイルランと自転車の二本立てでいくことになりそうだ。