Golden Cheetahの使いこなし・あれこれ

Golden Cheetahのちょっとマニアックな使い方を紹介。

– シーズン情報を入力

gc_season

Golden Cheetahのデータディレクトリに以下のような内容のseason.xml を置くか、”Metrics”タブでShift+マウス操作で新規にゾーンを設定する(一回設定すればあとでちゃんとしたダイアログで管理できるので、はじめの範囲選択はいい加減でもOK)。

season.xml

統計情報やCPカーブを見るときにシーズンごとに区切ることができるので、2011年シーズンに向けて一からデータを積み上げるもよし、2010年はこうだった・・・と見直すもよし。

– PF/PVグラフの見方

gc_PFPV

ちょっと今さら感があるけど改めておさらい。
ここで表示されているグラフは、”Racing and Training with…”で紹介されているQuadrant Analysisと同等のもの。横軸がペダル回転速度(m/s)で、縦軸が実効平均ペダル回転力(N)。赤い斜め線が設定したFTP(CP)のラインで、ひとつひとつのドットがログに記録されたひとつひとつの出力値。平均出力と平均ぺダリング速度が黒いラインで表現されていて、一定出力&一定ケイデンスのログをここで見た場合は一点にドットが集中することになる。

この2本の黒いラインで分割された4つの空間は、それぞれ高出力・高ぺダリング速度、高出力・低ぺダリング速度・・・という形でカテゴライズすることが可能で、出力とぺダリング速度の関係を解析することができる。

平地TTだと比較的ドットが集中しやすくて、ヒルクライムTTだと高出力・低ぺダリング速度側に寄りがち。理想的なTTでは出力&ぺダリング速度が一定であることが望ましいはずなので、どのくらい理想と現実が離れているかを見ることができて、次の機会に活かすことができることができる。

– メタデータを活用してみる

GC2.0から使えるようになったメタデータ機能の活用例。

gc_weight_management

体重と体脂肪をライドデータのメタデータとして扱うことでGolden Cheetahで管理してしまおう、という発想。体重(Weight)は標準の状態でメタデータとして存在しているので、体脂肪率(Body Fat)を新たなメタデータとして追加して編集できるようにすればOK。
手順としては、

1. Body Fatメタデータを追加
-> ツール->オプション->ライドデータの「フィールド」画面で「挿入」を押して新しいフィールドを追加。フィールド名を”Body Fat”、種別をInteger(小数点が欲しい人はDouble)に設定

gc_weight_management_02

2. Weight/Body Fatをライド画面の下で入力可能にする
-> ツール->オプション->ライドデータの「フィールド」画面でWeight/Body Fatの「スクリーンタブ」として”Misc”(何でもよい)を設定。これでそれぞれのライド画面に”Misc”タブが作られるので、その日の体重や体脂肪率を入力できるようになる。

gc_weight_management_03

3. 統計(Metrics)画面のプリセットとして登録しておく
-> 統計(Metrics)画面の右下からWeight/Body Fatを選んで、左下の「追加」を押して新しいプリセットとして登録

gc_weight_management_04

ライド情報のない日は体重・体脂肪が登録できないのが問題だけど、空のライドデータを追加してやればOK。

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メンテされてなかったマニュアルはユーザーベースのWikiで整備される方向にある模様。

Golden Cheetahの使いこなし・あれこれ」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。
    いつも楽しく拝見させていただいております。
    わたしもGolden Cheetahを愛用させていただいていますが、「クリティカルパワー」のタブをクリックすると砂時計が出て、その後このソフト自体が終了してしまいます。
    ライドグラフやヒストグラムなど、その他の部分は問題なく表示しています。
    なにか設定が必要だったりするのでしょうか?
    宜しかったら教えてください。

  2. > テツさん
    はじめまして。
    クリティカルパワーの計算にはSQLiteというデータベースが使われているという理解なのですが、どうもそのあたりにはまだバグが残っているようで、自分の手元でもたまにクラッシュしたりします。
    Golden Cheetahのバージョンは2.0、環境はWindowsでしょうか?
    開発版を使っているのでしたら、最近出た2.0の正式版のほうが安定度は高いはずです。また、Windows版はMac/Linux版に比べて安定度はおちるようです。
    毎回クラッシュするようでしたら、一旦データを全部消して、それから全てインポートし直す・・・という対策をとる必要があるのではないかと思います。

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