Training Impulse (TRIMP)

Golden Cheetah 2.0からサポートされた心拍数ベースのトレーニング量を定量化するための仕組みであるところのTRIMPについて調べてみた。

GC_TRIMP

TRIMP(TRaining IMPulse)とは、トレーニング時の心拍数を利用してトレーニングを評価する方法で、Coggan先生がTSSを作る時のベースとなった考え方(らしい)。

TRIMP値 = トレーニング時間(分) x 平均心拍数(bpm)

が基本的な数式で、この数値を監視していくことで一定期間のトレーニング量を評価していくことができる・・・というのはTSSやBikeScoreと同様。ただし、これだと異なる強度でのトレーニングを正しく評価できないため、心拍数を5段階のゾーンに区切って計算するゾーン式のTRIMPも存在する。

TSSの場合、「100TSS=1時間TTをやった強度」で「150TSS超えたら翌日に疲れが残る」といったことが明文化されているので、たとえば「100TSS/dayを目指す」とかいった目標を設定しやすいわけだけど、TRIMPの場合は漠然としたトレーニング量を計算してくれるだけなので、いまひとつピンとこないなーというのが正直なところ。いや、もっとちゃんと調べればTRIMPにも詳しい理論があるのかもしれませんが・・・。

正しいFTP/CP値が設定されていることで、TSS/BSはその人が「どのくらいがんばったか」を定量的に評価してくれるものだとすると、TRIMPは「その時々のコンディションでどのくらいがんばったか」を示してくれる指標・・・と考えることができそう。

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手元で2010年のデータ(毎月のトータル)を比べてみたところだと、BikeScoreに対して

– TRIMP: 約2.3倍の数値で、変動(variance)は0.58
– TRIMP(Zonal): 約1.7倍の数値で、変動(variance)は0.22

という感じになるみたい(パワーメーター+心拍計両方つけて練習してた月を選択して計算)。予想通り、BikeScoreとの連動という意味だとゾーン式の方が優秀と言うことができそう。

トレーニング量を計る際に距離や時間といった指標も直感的でよいとは思うのだけど、もう少し「どのくらい頑張ったか」が反映された値が欲しい(特にパワーメーター持ってない)人には、使えるデータということができそうです。

Training Impulse (TRIMP)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Tweets that mention Training Impulse (TRIMP) ? 鈍行・中目黒の自転車メモ 2 -- Topsy.com

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