その時レースが動いた (第58回秩父宮杯・市民Bクラス編)

レース模様はこちらに譲るとして、改めて秩父宮杯を振り返ってみる。

0905 秩父宮杯ロードレース大会 (178)

写真はBearBellメンバーのタマキさんにいただきました(感謝!)。

交通手段は例によって輪行。恵比寿から山手線、池袋から西武池袋線で西武秩父へ。所沢から乗った特急の同じ車両にマツモヴィッチさんがいたので、その後の行動を共にしつつお喋りできて楽しめた。

自転車を組み立ててミューズパークまで移動し、受付場所を済ませて秩父駅まで下って出走サインを済ませる。ミューズパークへの登りが結構スパルタンなので、ここをそれなりのペースで登っておけば十分よいアップになる。

一旦西武秩父駅まで戻って荷物をコインロッカーに預け、秩父駅に戻って開会式&出走。レース後はゴール地点の中学校でうろちょろする予定だったので、財布とカメラと携帯はポケットに忍ばせておいた。帰りは西武秩父駅までサクッと走って、輪行して帰宅。駅の近くに立ち寄りやすい温泉でもあればよいのだけど、見つからなかったのが残念・・・。

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ついでなので、今後のレースのために「レースの中のあの時にこうしておけば」みたいなことを脳内シミュレーション。

– 2周目の登り口でたーぼー君のペースアップに反応

0905 秩父宮杯ロードレース大会 (219)

(Lightweight+ワンピースでやる気満々)

頂上まで一緒に行くことができなかったとしても、登りはじめでガンガン踏んで、一旦傾斜が緩くなるあたりまでくっつくことくらいはできたはず。仮に頂上まで一緒に抜け出せたとしても、その後は生ける屍になってそうなのでそのまま一緒に逃げ切るのは無理だった可能性が高い。あくまで勝利にこだわって、自分のレースを捨てる覚悟でアタックをつぶすことくらいはできたかも・・・という感じなので、まぁやんなくて正解。

1周目に「逃げないの?」と声をかけた時に「それは勧誘ですか?」と言われて「いや、個人的なおすすめ」としか返せなかったしょぼい自分を反省しないといけません・・・。

– 2周目の登りで、二人組の追走を放置

0905 秩父宮杯ロードレース大会 (221)

(登りの後半はわりとギリギリ一杯な感じで前の二人を追ってた)

登りきったところでは二人ともぎりぎりな感じで、振り返って集団が後ろに見えていた(頂上での差は10秒未満)ので、自分が下りの後半から前を引いてなかったらもっと手前で吸収されてたような気がする。二人ともかなり強かったので、そこそこの距離は逃げれたかもしれないけど、Zaikouさんと数名が追う気満々だったので、最後まで逃げ切るのは難しかったはず。やはり、あのコースで大きな差を作るには、登り口からアタックしてタイム差を稼ぐのが一番可能性が高そう。

– 3周目の平地で3人の追走集団に留まる

黒ジャージの人の落車がなかった前提で、3人が力を合わせていればひょっとすると登り口くらいまでは逃げれていた可能性もある。ただし、集団からのリードはゴール地点で持ってた10秒前後から大きく広げられる感じがしなかったので、フレッシュな足の集団に登りの途中で飲み込まれてレース終了になっていたと思う。そもそも、弱いのに追走集団なんかに乗るなっつー話です。>自分

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今回の秩父宮は、メンバー的にもコンディション的にも自力で勝つのは難しいだろうなーと思っていて、その通りの結果になった。とはいえ、最周回の下りでビビりがはいって先頭の数名から遅れてしまい、2着争いに絡めなかったのは大きな失敗。使い慣れてない装備で、空気圧も高めにしてしまったのが敗因みたい。

0905 秩父宮杯ロードレース大会 (281)

(下りで遅れて2位争いに加わり損ねたので、入賞の可能性を信じてスプリント)

それにしても、ある程度足の揃ったメンバーで変化のあるコースを走ると、レースに動きができて面白い。集団前方でレースを作る人がいて、さらにそこからレースを動かす人がいて、脚力と瞬間の判断、それに根性ベースの努力とでレースが展開していく・・・。そこに絡んでいって、自分に有利になるように勝利を目指していくところにロードレースの醍醐味が詰まっていることを実感できた。

勝負に徹するあまりにセコい走りをするのは面白くないので、積極的にレースを動かしていけるようなレーサーになるのが当面の目標。もちろん結果がついてくるのは嬉しいけど、所詮は趣味だし、走ったあとに「あー、楽しかった!」と言えるレースができたほうが気持ちよいんじゃないかなーと思った。