家族が日本に一時帰国している束の間の独身モードなので、家族を優先していると時間を割くことが難しい週末の自転車活動やトレラン、それにゴルフなどをちょこちょこ楽しんでいる。

自転車は、せっかくなので地元のサイクリストと交流してみようかと考えて、シリコンバレー界隈でもそこそこ大きいサイクリングクラブの週末ライドに2週間連続でお邪魔させてもらっている。

参加させてもらっているのは、適当にウェブで調べたら出て来たレース活動もしているクラブで、週末のライドは日曜日のAライド(高強度)、土曜日のBライド(中強度)、それに土曜日のソーシャルライド(低強度)といくつかバリエーションがある。平日の早朝のライドも企画されていて、事前の印象からしてよくオーガナイズされている印象だったのだけど、実際に参加してみると感心することが多かったのでまとめてみる。

1. ライドリーダーが設定されていて、コース設定、ライド中の休憩、先頭でローテーションに入るメンバーなんかをしっかり取り仕切ってる (今回は最大で39人ぐらいのグループだったけど、グループ全体の意思疎通ができてたし、最後まで問題なく走れた)
2. ビジターとして参加は自由ながら、初回の参加時にはWaiver(ライド中に何かあっても自分の責任であることを明記して、緊急連絡先などを知らせておく)の提出が義務付けられている
3. 参加メンバーはクラブメンバーが8割で、みな平均的に走力もスキルもあって集団走行にも慣れているので、安心して走れる
4. コースは主に定番のルートを走るので、先頭付近のメンバーが道を知っていれば後続は黙々と後から着いて行くだけ
5. まとまった上りの後にはRegroup(再集合)ポイントが設定されていて、遅れた人もそこそこ休んで回復できる

少なくとも、自分が参加しているBライドはこんな感じ。参加しているメンバーは孫がいるような年齢のおじさんも結構多くて、40代から50代がぶりぶり元気に走ってる。最初に参加した時に集合ポイントまで行く時に偶然会ったクラブの財務担当のおじさんは、65歳+のカテゴリーで近所の3つのメジャーな登りのうちの2つでトップを獲っているので、もう1つも狙っている…とかそんなノリ。

主にゲストには若者勢も多くて、自分が最初に参加した週で一緒に初参加だったのはGoogleに転職してNew Yorkからやってきたというドイツ人の若者とか、AI系のベンチャーで働いているという自分と同年代のイギリス人(自分と同じ大学の卒業だった)や、若めのアジア系(主に中国人)もちらほら。結婚していて、小さい子供がいるようなメンバーの話は聞かないので、ある程度時間の融通がきく人たちがメインの参加者ということらしい。

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機材としては、ディスクブレーキ搭載の車体が3割くらいの印象で、パワーメーターを使っている人もちらほら。ブランドは、キャノンデールかスペシャライズドが定番で、あとはローカルなフレームビルダーのものっぽいのに乗ってる人も一定数いる。おじさんたちも含めて、みな機材の更新はけっこう熱心にやってる模様。

ライドの強度はそれなりで、速い人で4.4W/kg、遅い人で3.6W/kg程度でまとまった坂を登ってる感じ。4.5W/kgを超えると「かなり登れる人」という認識みたい。平坦区間は元気な面々が前で引くのだけど、大柄なライダーが多いので結構な速度での巡行になることが多い。自分は小さいし、コンパクトなフォームで省エネ走行で走ることが多いので、後ろの人は余計にパワーを使うことになって大変だろうなーという感じ。

2週目のライドはクラシックルートとされている、定番の登りのOld La Hondaを超えてから太平洋側に下りて、海の近くを走ってからまたもう一回山を越えて戻ってくるというルート。Old La Hondaはこのエリアのベンチマーク的な登りですでに1回登ったことがあったのだけど、太平洋側に下りたのは初めて。信号はないし、交通量は少ないし、気温は4-5℃くらい低いし‥と自転車で走り回るには天国みたいな環境で、実に楽しく走れた。

このエリアでは、100km程度のルートでもうまくルート設定すれば大自然を感じつつほとんどの区間をノンストップ・ノンストレスで走ることができるので、サイクリングをするにはかなり恵まれたエリアだなーということを再認識。山を越えない限り平坦基調で延々と走れるようなルートを作るのが難しく、普段から走るようなルートに常にそこそこの登りが含まれるけど、必然的にそれなりに走れないとロードバイクに乗れないということなので、それはそれでよいのかなと思い始めている。