Race in Thailand (3.5)

時系列があべこべになってしまいますが、Tour of Friendshipのステージ1とステージ2の様子をメモ。

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まず、ステージ1は7kmの平地TT。

バンコク市内から少し離れたノンタブリの南側にある道路を完全閉鎖して、2回のUターンと短い登りを2,3回越えるコース設定。走り出しが下りで、ラストが登り。

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昨年のステージ1もここで行われたようで、GC上位メンバーは9分前半のタイムで走り、大勢は9分後半から10分前半あたりに分布と予想し、概ねその通りの結果。自分は平地TTは苦手だしGCにも興味がなかったので、疲れを残さない程度に適当に…と思いつつも心拍数だけはきちんとあげきって走行。後ろから走った欧米人2人にパスされて、10分45秒くらいでゴール。

2011年の埼玉TTでは、調子が悪いながらもTTマシンもどきで10kmを40kphで走れていたので、7kmを40kphで走りたかったけど、ここでタイムが出せないあたりからしていかに自分が弱っていたかが分かる結果。翌日以降のレースが心配になる。

TTバイクとディスクホイールの利用は禁じられていたものの、平地TTに命をかけてそうな欧米圏のメンバーはエクステンションバーは標準装備でディープリムホイールやエアロヘルメット、それにワンピースやシューズカバーまでつけている人も多かった。CBメンバーではエクステンションバーをつけていたのがKohさんのみで、ノーマル装備(ホイールもローハイト)のよっしーさんは一日目にしてトップと30秒差という厳しい現実。

レース後はバスでホテルに戻り、自転車を受け取ってシャワーを浴びてからバンコク観光。

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ステージ2は、ノンタブリを離れて高速道路を北上し、ステージ3以降の舞台となるサラブリ市近郊の山岳エリアまで移動する144kmのロードレース。レースコースが120kmで、20kmのローリング区間とあわせて144kmだったのだけど、チームメンバーが2人も全部で120kmと勘違いしていたことをレース後に知った。ムムム…。

ホテルでは朝食後すぐにレースの準備をし、次のホテルに行く荷物を預ける。チームバンがあれば、こういう時に最後まであれこれできて便利だなーという感じ。

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自転車を置いた場所から偶然にも先頭からスタートできたので、ローリング区間の序盤は先頭付近で走行。日本語を話せるフレンドリーなタイ人選手とお喋り。3車線の広い高速道路に乗って淡々としたペース。レース区間に入ったら交通規制がなされるものと思っていたのだけど、20kmを過ぎても巨大なトラックが右を通過していったりして恐ろしい。飛び出す選手が見えたり、集団のペースが異常に上がったりしてレースが開始したらしいことを知る。

よっしーさんや武井さんは集団後方で様子見&危険回避なようなので、その少し前のポジションで大きめの欧米人の後ろで楽をできるようにして、急激にあがるペースに対応しながら距離を伸ばしていく。左側の車線の一番端のあたり(車線ラインの内側)に穴ぼこがあることが多く、何も考えずにそのあたりを走っていて何回か穴ぼこにはまる。F井さんは集団前方でローテ要員に入っていて、Kohさんは集団中段より少し前あたりが定位置。

少しずつ慣れてきて、”HOLE!”という声とともにバニーホップで避けたり、危険の少なさそうなところを走ったり…。と、大きな穴のあった場所で集団中頃で落車が発生。自分の左斜め前方の人が転んで、前方の人もフラっと転んで、もう駄目か!…というところで奇跡的に回避に成功。4,5人が巻き込まれてしまった模様。

前方では既に逃げができているようで、集団が緩むと信じられないほどペースが緩んだりする展開。一回なんとなく前に飛び出してみるものの、誰もつれなかったのでサイクリングに戻して吸収。水補給のバイクは序盤の20-30kmでもらい方が分かったのだけど、ペットボトルのキャップが密集した集団の中で「カランカラン」と飛び回るのがはじめは恐ろしかった。穴ぼこでボトルが飛んだり、ボトルケージごと飛んだり…という恐ろしい出来事がたくさんあり、ロードレースがサバイバルゲームであることを身をもって感じる。

100km以上走った先で高速道路を離れて測道に入り、左折して踏切を通過。この踏切区間が信じられないほどの凸凹で、ほとんど止まるようなペースで通過しないと危険。ここで2回ほどの直角カーブがあり、よっしーさんが飛び出したことをF井さんが嬉々として報告してくれる。ただし、まだ距離はあるし集団の力は大きいので難しいかなという感じ。

少しずつ市街地を離れて田舎っぽい道になってくると、緩い登り基調になってくる。飛び出したまま見える範囲で逃げている選手はいるものの、まだまだ集団効果が大きくて逃げが成功しそうな雰囲気はなさそう。残り10kmを切ったあたりでいよいよガツンという丘の登りが見えてくる。ここまで平地で集団にひっついていただけとはいえ、数えきれないほどのペースアップに何回も正直に反応してしまい、脚はやや厳しい状態。80kmくらい走ったあたりで脚を攣っていて、塩サプリを飲んでストレッチして誤摩化してきていたりして…。

ペースが上がるとすぐにズブズブと遅れてしまい、回りの厳しそうなメンバーからは遅れないようにして登り切ったあたりから気合いでパックに乗る。インド人選手2,3名がひかず、香港のチーム2名や欧米人選手数名と前を引いてペースを作り、前方から落ちてくる選手を吸収して下り基調の最終区間を走る。パックには10-12名くらいいたはず。ラストに緩く登る区間があるのだけど、例によって馬鹿正直に前をひきすぎてしまったせいで脚を残せず、スプリント開始でかけようとしたら脚がピキンときてしまい、流してゴール。

結局勝ったのは早いタイミングで飛び出していたオーストラリアのチームの選手。途中でやたらと大きな時間差が知らされていたのだけど、はじめに強く踏んで時間差を作って、その後はペースを刻んで逃げ切ることに成功したみたい。2位と3位は登りがはじまる前から飛び出してしぶとく粘っていた選手。4位争いはよっしーさんと武井さんを含んだ3,4名で、最終局面ではいろいろあった模様(汗)。

フラットなレースということもアリ、走れていないなりになんとか誤摩化せるかも…という希望をもつことができるステージでした。