2010 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍・・・通称「乗鞍」に参加。

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日本一高いところまで舗装された道で行われる、標高・レベル・規模ともに最高峰のヒルクライムレースで、前から出たいと思っていた「乗鞍」。昨年は抽選に受かったものの参加費を払い忘れるという失態で参加することができず、今年はヒルクライムシリーズ戦にエントリーすることで参加を確実なものにしていた。

6月後半からほとんど練習できてなかったので、どうなることやら・・・と思っていたのだけど(嗚呼言い訳・・・)、漠然と考えていた1:10切りは達成することができた。身の回りだと、同宿のタマキさん&KOHさんが二人とも年代別クラスで入賞。普段から一緒に練習している仲間が結果を出すのは嬉しいですね。

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天気は最高。ゴール地点からは槍穂高から奥の方の立山までバッチリ見えた。夏山であれだけスッキリ見えるのは珍しいなーという感じで、登ってる最中もテンション上がりっ放し。実に楽しく「マウンテンサイクリング」を堪能することができた週末だった。

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レース・・・には参加してないので、サイクリング模様をまとめると以下のような感じ。

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集合開始時刻の6:30より10分ほど前にスタート地点着。男子Bの列には既に40人くらいいたので、自転車を置いてそのへんをフラフラして知り合いとお喋り。ローラーを持ち込んで列の中でアップしている人多数。うーむ、その手もあったか。

今日は朝から天気がよいので、日が出ると同時にギュギュッと気温が上がってくる。自分は例によって宿の周辺を5分くらい走って、会場までの6,7分の登りでアップを済ませておいた。

30-40番手くらいのポジションからスタート。先頭集団がぐいぐい行くので、追走する人の後ろに隠れたりしつつ先頭集団のお尻にくっつく。序盤は斜度が緩いと聞いていたので、無理しない範囲で行けるところまで行って、切れたところからはマイペースで・・・という作戦。

15人くらいの集団はそれなりに速いペースで進行。1.5kmを過ぎたあたりで心拍数が178bpmくらいまで上がってしまったので、「無理はいけませんな」とじりじり集団から離れて一人旅。一緒の組のKOHさんは集団中程にうまく潜り込んでそのまま行ってしまった。後から聞いたらその先でペースが緩んでいたようなので、もう少し我慢してついていけばよかったかも・・・。

タレずに行くための道連れを探そう・・・ということで、後方から来る同カテゴリーの選手で足のあいそうな人を探すものの、なかなかペースのあうひとに会えない。ゴリゴリ踏んで行く人は自分がついていけないし、後ろにくっつく人は途中で千切れるし・・・という感じ。心拍数は170-175のレンジをキープして、頑張ってついていこうとして178bpmを超えたら自重して・・・というノリ。ここのところ練習してなかったので、何よりも先に心肺能力が落ちてボトルネックになっていることがよく分かる。

中間ポイントを超えたあたりで、後ろから来た同カテゴリーの二人組がよいペースだったので後ろにつく。緩斜面で前に出ると片方の人は後ろにつく。一旦後ろに下がって、次の緩斜面でスピードアップ・・・と思ったら千切れてしまった。もう1人の人は苦しそうだけどついてきたので、「1:10狙いくらいなんで、一緒に行きましょう。協調できるところは協調して」みたいなことを言って前を引いたのだけど、なぜか並走してくる・・・。こっちが後ろにつくと嫌がるようだし、順位が気になるのかなーとマイペースで走っていると、急坂で振り切るような動きをした挙げ句、自滅して落ちて行ってしまった・・・。順位1つ2つ上げるより、協調していいタイム狙った方が面白いと思うのだけどなぁ、と悩みつつ進行。

森林限界を超える手前あたりから景色がよくなってテンションが上がってくる。周りの人に「景色いいっすねー!」とか話しかけたくなりつつも、ウザがられそうだったのでやめておく。森林限界を超えた先は完全に高山帯の植生。穂高の岩山がスカッと見える。斜度が緩くなったところでは重いギアを踏む。残り4kmを切ってからはジワジワとペースをあげて、ラスト300mはガツっとスプリントしてゴール。ちょっと余力を残し過ぎたかも・・・。

20km/1:09:54/171bpm/83rpm

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機材はヒルクライム仕様(といってもホイールだけだけど・・・)のExtreme-Power + FFWD F2R 190 ceramic。タイヤは軽量のVittoria Chrono-Evoで、重量は6.2kgくらい。軽いフレームではないので、本気で狙わないと6kgは難しそう。ギアは50/34に12/25。来年以降はヒルクライムもノーマルにしてしまおうかなぁと検討中。

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行きはヤマさんカーのお世話になり、帰りはKOHさんカーのお世話になった。両方とも中央高速の渋滞に悩まされてしまい、行きは約7時間、帰りも7時間+の所用時間。遠方のヒルクライムは移動時間v.s.走行時間のギャップがありすぎるのがアレですね・・・。運転お疲れさまでした&ありがとうございました!

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長野側から登る乗鞍は、緩めの樹林帯からはじまり、つづら折りの急坂を含んだ中盤、森林限界を超えてからの景色・・・と変化に富んでいて、普通に走るだけでも十分に楽しめるコースだと思った。特に今年のように天気がよいと、走っていて笑いが止まらないほどの景色なので、先々週のひたすら雨に降られた山登りの仇を存分に討てた。

今回はコンディション落ちまくりだったものの、「楽しむこと」優先になりながらも来年に繋がる走りが出来たと思う。来年こそは夏場にコンディションを落とさずに、1:05切りを狙う走りをしようと思った。