Race in Thailand(6)

レポートが遅れましたが、Tour of Friendshipの最終のステージ5を無事に完走して全日程を終えました。

まとめ的な記事も書きはじめているのですが、ひとまずステージのレポートから。

ステージ5は84kmと短く、GC争いが盛り上がっているのでハイテンションかつ高強度なレースになると思ってはいましたが、予想通りの展開になりました。コースは最初に100m程度の短い丘を超え、次にジェットコースターのような激しいアップダウンの登り基調を含んだ周回を2回まわり、最後に最初の丘を逆から登って下った先の平坦でゴール…というプロフィール。このジェットコースター区間では何回か高い斜度の登りが出てくるので、そこでGC絡みの動きが発生することを想定。総合トップのリー選手に対し、武井さんは積極的に攻めて飛び出して、そのままある程度のアドバンテージを得たまま逃げ切る…という作戦を立てており、ステージ優勝狙いのよっしーさんが飛び出すきっかけをつくる意味でも、我々チームメイトがジェットコースター区間でどれだけ働けるかが試される日だったのですが…すみません、全然助けられませんでした(涙)。

定刻の8:00よりも少し早くレースが開始。広い道に出てレースが開始すると、早速数名がアタック。最初の丘はみな疲れているのでそこまでペースはあがりませんが、ゆっくり気味だった昨日よりは速いペース。丘を下った先で右折してコンクリ舗装の農道(?)に入ると、緩い登りなので集団にいても休めない状態になります。

ここでいくつかアップダウンを超えていきますが、前方は高いテンションを維持しているのでほとんどペースが緩むことがなく、断続的にアタックがかかり続ける感じ。リー選手のチームメイトはこのあたりまで前方で彼を守っていましたが、もう少し先からリーダー単独に。チームメイトのKohさんもアタックして飛び出したりしますが、特にGC絡みのメンバーが動くと尋常じゃなくペースが上がってキツくなります。

左折した先から登り基調がさらに顕著になってくると、集団前方ではリー選手が自らアタック(?)して数名と先行。よっしーさんがその動きにのれず、後続を単独で引いていたので助けたかったのですが、もう10番手手前に出るのが不可能な状況。さらにこのあたりでやや長めの登りで中切れが発生してしまい、すぐ目の前にいるのにブリッジできなかったので、まわりのメンバーに「前の集団も絶対少しはゆるむから、そこで合流するぞ!」と声をかけてローテを回し、少し先で前のグループに合流。この時にすでによっしーさんは先にいっていたはずですが詳しい状況は分からず。武井さんやKohさんは自分と同じ集団。

登りを終えてダウンヒル区間に入ると、数を揃えている欧米人の2チームが集団をコントロール。下りと短い登り返しは得意なのでここで前に出て何回か集団を牽引…したのはよいのですが、よっしーさんが前にいることを考えると、無駄な動きでした。「なにかしなくちゃ」と変に盛り上がってしまっていたようです。

この先で再び左折し、平坦基調のアップダウン区間へ。ターンして加速したときに集団先頭の4,5名と飛び出してしまい、後ろを見るとKohさんが遅れているのが見えたので踏むのをやめて後退。自分より最後まで残れる可能性の高いKohさんに生き残ってもらうために前を引き、飛び出していこうとしたほかのメンバーに付いていくようにシャウトして自分のレースは終了。これが35kmあたりの地点。もう少しちゃんと走れていれば、ここで討ち死にせずにレースについていけるのですが…今回は本当に自分が弱かった。反省。

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残りは単独でちんたら流してから後ろから来た10名ほどのグルペットにしばらく乗って…と思ったのですが、例によって逆風や下り基調なんかでローテしてうまくエネルギーセーブして走るというよりも、上り坂やコーナー後などに無駄な上げ下げをする疲れる走り方をしていたので少し先で見送り。水は切れた後に散々もらっておいたのでどーとでもなるでしょうとサイクリングにスイッチ。

後ろからF井さんとインドの選手2名が来たので合流。楽できるかな…とおしゃべりしながら緩めに走っていると、インドチームの片割れが「急げ急げ!」とかなんとか激を飛ばしてくるので「今更急ぐ必要なんてないじゃん」と反論してやや険悪なムードに(笑)。もう一人のインドチームの選手は見るからにキツそうなのでペースを上げても切れるだろうと思ったのですが、意外にもついてきたので淡々とそれなりのペースでローテーション。

しばらく行った先の登りで自分がチェーンを落としてしまい、チェーンキャッチャーの下にハマって戻せなくなったのでストップ。インドチームの2名も少し待っていてくれたのですが、後ろから来た30代カテゴリーの勝負グループ数名に着いていってしまったので、再びF井さんと2人旅。下りをかっ飛ばしたりして遊んでいると、後ろから日本人の知り合いが来たので勝負グループに連れ戻すためにエース待遇で引いてあげたり、昨日も一緒になったグルペット集団と一緒になったり…と最後の最後までタイの田舎道を楽しんでレースを終了。

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自転車での走り込みの足りなさと実力不足と痛いほど味わったレースでしたが、次に出ることがあればおきなわと同等かそれ以上のモチベーションでチームメイトと一緒に臨むことでより楽しくレースに参加したいと思いました。