栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング

自転車レースの解説やイベントでおなじみの栗村監督(猫タイプ)によるロードレースの指南書。今の日本のアマチュアロードバイク界に必要な本だと思う。

選手としても、解説者としても、監督としても、経験豊富で説明が上手な栗村さんなので、ロードレースを走る上でどういったスキルが必要で、どういった練習をすれば上達の糸口を掴めるのか、実践的な知見がつまっていて読み応えがある。

定量的に計ることができるパフォーマンスの向上が自転車レースの成績向上に寄与するのは疑いのないところではあるのだけれど、そういう頭の固い話は横においといて、ロードレースをいかに走るべきか、どういう気持ちで臨むべきか、いかにしてモチベーションを維持するか…といったことをフィーリングレベルで教えてくれるところにこの本の真価がある。

個人的に「よいな」と思ったのが、パワーや心拍などの数値にとらわれずに「速さ」を意識して練習することを強調していること。実際にレースを走ってみると、いかに「強い」人でもここ一発の「速さ」がないが故に結果が残せないというパターンは多い。安定してパワーを出せることも重要だけど、ある程度以上本格的にレースを走る上では、パワー以上に速さを意識する必要があることを再認識。

自転車レースに興味がある人、モチベーションを高めたい人、レースで結果が残せなくて悩んでる人、栗村さんの語り口が好きな人におすすめ。

栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング」への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰しています。LEGON中村です。
    栗村さんの本は1月初めに購入し、凄く参考になりました。
    まさにかなり本気ですね笑

    黄金のフォームやパワーに依存しない練習など
    目から鱗でした。

    またみんなで走りたいですね!
    神奈川でも千葉でも実現しましょう?

  2. > 中村さん

    ご無沙汰しております。この本、レース経験豊富な人にとってもよい本だなーと思いました。

    房総方面か、神奈川方面か、都合のつく時にご一緒できたらよいですね。
    BearBellのBBSに練習会情報があるので、そっちをチェックしていただくとナイスな情報が
    あるかもしれません。

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