ここに来てGarmin Vectorの情報がさらに出てきた。既報はこちら。
[ペダル本体]
– ペダル本体はLOOK/Keoの互換製品を作っているExustar製
– Exustarのペダルはとても頑丈にできてるので壊れる心配はない
– 仮に壊れたとしても分解してパーツごとで交換可能
– EU圏での保証期間は2年。その他のエリアは未定
– 5年以上はゆうにもつ設計にしているつもり
[メカ]
-左右のポッドはマスター・スレーブで動作。左のポッドが非Ant+の通信で右ポッドに出力を送り、右ポッドがAnt+の通信でヘッドユニットに出力値を送る
-VectorにはAnt+のUSBスティックが同梱され、Vector本体のファームウェアアップデートにも対応する
-キャリブレーションは基本的に不要。これは他社製パワーメーターの多くが箔歪みゲージを使っているのに対してシリコン歪みゲージを使っているから。ただし、Zero Offsetを行うための仕組みは提供予定。
[Edge]
– 9月末くらいまでにEdge 800向けのファームウェアアップデートを行い、左右のペダル出力やTSS等の対応を行う。Edge 500/Forrunner310XT等へのアップデートも続いて行う
– IF/TSS等の対応はGarmin Connectでも行う
– Edge 705のVector/PM関係のアップデートはなし
– Edge 500/800の現行のログフォーマット(fitファイル1.2)では左右のペダル出力値には対応していないが、拡張フォーマットで対応する
[あれこれ]
– ペダルがSpeedplayからLOOKに変わったのは、サポート体制等の面で問題が多かったから。VectorはペダルをExustarから買い取って売ることでサポートは全面的にGarminが行う
– MetriGear時代は$1,000以下で売ることを目標にしていたが、$1,500になってしまったのはスピンドルの部品変更によるコスト向上と、販売チャンネル(MetriGear時代は直接ユーザーに売る予定だった)の影響
– 将来的に数が出るようになれば値段を落としていくことが可能になるはず
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既存のパワーメーターとの比較という意味だと、左右のペダル出力が表示できたりログに残せたりするところとか、本体のファームウェア更新でさらなる機能拡張が期待できるかもしれないところが一つの差別化ポイントと言えそう。あとは、交換しやすいパーツ(ペダル)であるところ。
まだ出てないのでなんとも言えないけど、Garminの全社的な取り組みとしてパワーメーターをやるぞってことみたいなので、それなりに期待してもよいのかも。値段については鶏と卵の関係だと思うので、大会社(業界比)のメリットを生かしてガンガン攻めていただきたいところ。
初物に手を出すほど引きが強いとは思わないけど、価格がもう少しこなれてきたらそれなりの競争力をもつことになりそう。
TIMEで出ないかなー。出ないだろーなー。
しばらくはPTで問題ないと思っていたけれど、
軽さ、コンパクトさ、ホイールのバリエーション等を考えると悩ましい。
パワーメータ市場でPTと一騎打ちになるのかな。
さらに、GARMINはPOLARとかCYCLEOPSとかよか儲かってそうだし成長性も
ありそうだから保守面で安心感があるかもね。
> ba-mosさん
各社のペダルへの対応の可能性は、少なくとも直近では低そうな気配です。
パワーメーターはどれも一長一短なので、市場を支配するようなプレイヤーの登場はまだまだ先になるのかな、と。