第59回秩父宮杯 埼玉県自転車道路競走大会

2年連続で出ている秩父宮杯に今年も参加。

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2.5-3分くらいのキツい登りとハイスピードの下り、それに小さな丘と平坦・・・と変化に富んだこのコースにはロードレースの魅力が詰まっていて、東京からも近いこともあって個人的に好きなレース。昨年までは市民B(2009:20位くらい->2010:6位)での参加だったけど、今年は登録してるし距離も走ってみたいしということで一般カテゴリーへのエントリー。

秩父宮杯の一般カテゴリーというと、自分よりも強そうな面々がバッサバッサと下ろされている印象が強かったので、参加前からビビり気味。とはいえ、昨年は市民Bでそれなりに戦えたし、ここのところ調子が上がっていることは実感できていたので、序盤のハイペースで千切れなければ完走はできるかなという印象。

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機材はExtreme-PowerにWH-7900-C24。積極的に走るならディープリムだけど、平坦では集団に隠れる気満々だったので、柔らかくて脚を残しやすい印象のあるC24にした。今日の走り方としては、先輩レーサーのI橋さんを参考にしながら、とにかく集団についていくことを優先。ハイペースになるであろう序盤(2,3周)を乗り切れば完走はできるだろうから、最後まで残れたら無理はしない程度にできるだけ上の順位でゴールできたらよいなという感じ。

結果、最終周の登りで先頭集団から切れて18位。レース中、走っていてそれなりに余裕があったので、もう少し積極的に走ってもよかったのかなーと思いつつ、最後まで「残る」ことを優先したのでこれはこれで満足すべき結果と言えそう。動いてなかったのに最後で切れてしまうのは自分の下手さ&弱さ。

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当日は渋谷から西武秩父まで輪行して現地入り。昨年と同じようにマツモビッチさんと遭遇したので、特急電車では退屈せずに済んだ。ミューズパークで受付を済ませて一緒に出るI橋さんと合流。車に荷物を置かせてもらい、秩父駅まで下ってサインして待機。今年の秩父宮杯もピカピカの天気で気温が高いので、ダブルボトルにスポドリを入れておく。一般カテゴリーはコース6.5周+パレードの75km。このくらいの距離と気温だと、ダブルボトルでもギリギリかもなという感じ。

開会式終了後にパレードスタート。この区間は先頭付近で走れたので、特に危険を感じることはなく進行。コース内までそのまま進み、登りが始まる手前でレース開始。登りの手前でVAXのN沼選手がちょこっと飛び出す。登りは淡々としたペースだけどしっかり速い。30-35番手くらいのポジションで登り切って下り。試走はしてなかったけど前についていけば特に問題なし。

ゴールラインに戻ってくると集団は大きいまま。出走70人中50人くらいは残ってる感じ。平坦区間で頑張るつもりはなかったのでダラダラとポジションを落とす・・・で、気付くと後ろが10人くらい。登りの手前でまた少しポジションを上げて2回目の登りへ。2回目の登りは1回目と同じかそれより速いペース。ここの登りはガツンと登った先で一旦斜度が緩むところで踏み直すのがポイント。ここで踏めないと前と差が開いてしまってズルズルとポジションと落としてしまうことになる。落ちてきたタマキさん、ポンさんを緩斜面でパスしながら「ここ集中!」と声をかける(が、二人ともこの先で切れたらしい)。

I橋さんは安定して15-20番手くらいでスイスイ登っていく。またもや30-35番手くらいで登りをクリアして下りへ。5,6番手手前でギャップができていたので、下りきった先の小さな丘でガンガン踏んで、登り切った先で無事集団復帰。こういうことがあるから登りは前のほうでクリアしたいんだよな・・・。

2周目に入るとリストラが進んで40人くらい?平坦区間でペースが落ちていたので少し前の方に出てみる。ポジションを上げつつ前を伺ってみたかっただけなのに、なんとなく前に出てしまったので2回くらい先頭交代。イナーメのまこっちさんが積極的に前目で展開していて、アクアタマの面々も何かやらかしそうな雰囲気。RIKKYOの学生は積極的だけど元気が空回りしてる印象。VAXやエカーズも誰かしらが前にいて動きをチェックしてる。

登りの手前でみんな前に行こうとするのでポジションキープ・・・と思ったけど、左右からワサワサと被せられるとついヒヨって譲ってしまう。後ろから見てたI橋さんに「そりゃダメだよ」と指摘される。うーん、場数をこなせば慣れるのか、図太さが必要なのか・・・。

3周目に入ると集団のリストラがさらに進んで30-35人くらい。この周回で逃げが決まったようで集団のペースが緩む。前方では様々な思惑が混在しているようだけど、集団中盤以降はまったりお喋りタイム。やはり、このあたりまで残ってるメンバーは余力があってレースを楽しんでる印象が強い。

4,5周目は特に動きがなく、登りもペースが上がらないので集団もほぼそのまま。4周目の下りで大学生が無茶な下りをしていたので注意しようと思ったけど、面倒だったので放置。観客が教えてくれる逃げとの差は40-50秒くらいまで広がり、最大で1分くらいまで広がっていた模様。メイン集団からは散発的に追走がかかるけど、少しするとダラダラ落ちて来る。

5周目で集団前方に出てみたらまたもや先頭付近まで行ってしまい、2番手の時に「いや、僕引く気はないんです」と後続に「先行って」のサインをしたところ、後ろにいたゴローさんにお尻を押されたのでしばらく引く。このポジションでローテ拒否はないですよね・・・失礼しました(笑)。このあたりまで来ると、脚が残ってて動ける組ととりあえずついてってる組とにはっきり分かれてる印象。5周目の山頂で先頭との差は45秒と教えられる。

6周目に入ると集団のテンションが変わる。ゴールラインを通過したあたりでI橋さんに話しかけると、「僕は上は狙わないからつかないほうがいいよ」とのこと。自分もそんなにファイトする気はなかったのでダラダラ後方へ・・・と思ったら周回の途中から突然ペースが上がる。今回のレースではこの時の平坦が一番キツかった。どうやらVAXの若松選手が逃げを潰すために鬼引きしていたみたい。登りの手前の1-2%の登り基調では45-50kph出ていて所々プチ中切れが起きはじめてる。ここで遅れるとヤバいので2,3回脚を使ってブリッジ。VAXのクライマー数名も大分辛そう。

HPが大分減ったところで登りを開始。この時点で先頭集団についてたのは20人くらい。自分のすぐ後ろでブッツリ切れてた。平坦で脚を使ってしまったので、登りはじめると脚がスカスカで踏めず、どんどん前と差が開く。I橋さんとゴローさんも集団後方で遅れ気味。急斜面でついていけず、緩斜面でもじわじわ離れてしまい、後方とも30-40m離れているのでそのまま1人で登り切って下り。

初めてクリアーな状態で下れたので、思いっきり自由なラインで飛ばす。ブレーキはコーナーで軽く当てるだけ。下り切った先は単独なのでエアロポジションでできるだけセーブ・・・するけどすぐに速度が落ちる。ゴール前の丘で失速気味で走っていると、後方から二人組が来た。登りが終わるところでパスされたので、下りで後ろにつく。こんなときに、よりにもよって同じチーム(SEKIYA)の二人組。

平坦に入ってから前出ろや的な感じになったので、牽制気味に緩めに引く。このあたりのポジションでセコいことしても仕方がないので、最後の右カーブを曲がって400m近く残したポイントから腰を上げて正々堂々スプリント。小柄な人が右から並びかけて、我慢できるかな・・・と思ったところで大柄な人が左からパスしていったので、諦めて腰を下ろしてゴール。ロングスプリントは自分の脚質には向いてません・・・。

73.7km/2:01:54/160bpm/98rpm

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今回はCinQoのZero Offsetが正しく行われていなかったようで、出力値が全体に低く出てしまっている模様。1kmの登りで2:30切ってるのに260Wってのは明らかにおかしい。きちんとレース直前のタイミングでZero Offsetする癖をつけないと駄目ですな。相対的な数値としては参考になるかも・・・。

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目標の完走はできたので、一応は満足な結果。であると同時に、JBCFでもよくやってしまう「最終局面で遅れて勝負に絡めない」のはやっぱり駄目。最終周にダラダラと集団後方にいて、登りの前に脚を削ってしまったのが最大の反省点。このレベルで本格的にチェイスがかかった時にも対応できるように、重いギアに慣れておく必要性を感じた。あとは、「勝負に絡むための強い意志」かな。

何はともあれ、秩父宮杯は面白いコースレイアウトだしアクセスもよいので来年もぜひまた走りたい。このクオリティーで行われる公道レースは貴重。大会の運営、交通規制に関わってくれている皆様には心から感謝です。ありがとうございました。

第59回秩父宮杯 埼玉県自転車道路競走大会」への3件のフィードバック

  1. お疲れ様でした。
    読んでいる分には楽しそうですね!

    実際は物凄くつらそうですが。。。f^_^;)

  2. お疲れ様でした。
    秩父宮杯は休みさえ合えば一度は走ってみたいレースです。
    今回もきちんと完走している辺りはさすがですね。来年はE2昇格ですね?!
    今季どこかで入賞することを期待してますよ?。←マジで

  3. > あつさん
    舞島クリテお疲れさまでした。
    秩父宮杯はコースも面白くてレベルも高くて、楽しいレースですよ?。
    来年はぜひ一緒に出ましょう。

    > KOHさん
    秩父宮杯とは相性がいいので、KOHさんをやっつけられそうな数少ないレースです(笑)。
    最後の方まで遅れずに完走するスキルだけは高いので(泣)、もう少し積極的に走って
    結果を残したいなと思っている今日この頃です。
    入賞はもちろん狙っていますが、一発昇格の3位以内はなかなかしんどいかも・・・。

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