JBCF TTチャンピオンシップ

埼玉の森林公園で行われたJBCF TTチャンピオンシップに参加。

jbcf_tt_map

“TT”と銘打つからには平坦基調の独走力を競うレースだろうし、その手のレースは苦手&TT用の機材もバラしてしまったばかりなので、もともと参加する気はなかった。でも、アクセスのよい近場で行われるレースだし、距離も短いようなのでなんとかなるかな・・・と、案内が出てから出場を決意。

コースは森林公園のサイクリングコースの北側周回を使った4.5km。森の中のアップダウンをクネクネと進むコースで、陽の当たらない路面にはコケが生えていてドライコンディションでも落車リスクが高く、レース当日は台風の影響で終始ウェットコンディションだったので大変難しいレースとなった。

E3は40人+の参加で20人に絞られる予選と決勝の2本立て。事前に試走した監督からの情報で危ないコースと聞いており、今年はまだ楽しみにしているレースが先に控えていたので「徹底的にリスクは負わない」ポリシーで走ることにした。・・・ので、機材はExtreme-PowerにノーマルホイールのWH-7900 C24。エクステンションバーの類もなし。

**

当日は渋谷から副都心線+東武東上線で輪行して森林公園駅から自走で会場入り。他チームメンバーと合流したので監督に受付をお願いして(ありがとうございます)準備を済ませて試走・・・と思ったら、コース整備の影響で1時間しか設定されてなかった試走時間が30分くらいに短縮。コースの感覚を掴もうと3周走る・・・と、本当に何でもないようなところで後輪が流れたりしてメチャメチャ怖い。要注意ポイントを頭に入れておく。E1で走る3UPのミカミさんがいたので挨拶。

駐車場に戻り、スタート時間が近づくまで他メンバーと一緒に待機。WH-7900 C24につけてるタイヤはVittoriaのOpen Corsa Evo CX。普段雨の下りでは攻めないので特に危険を感じることはなかったのだけど、今回ばかりはグリップ力に定評のあるContinental GP4000sあたりにしておけばよかったと反省。空気圧は6気圧くらいまで下げておく。「とにかくリスクは取らずにいきます」と宣言してスタート地点へ。走り終わったダジャさんにタイムを聞くと、6分50秒くらいとのこと。路面が乾いてきていて、試走の時よりコンディションがよくなってるという情報をもらう。

**

スタート台から支えてもらってスタート。勢いよく飛び出せたのでスピードを殺さないようにして進んで・・・と思ったらブレーキが必要になる一つ目の右コーナーでリアが思いっきり「ズリッ」とスリップ。落ち着いて体勢を立て直してリカバリーしたものの、滑った恐怖感が身体に残ってしまい、それ以降のコーナーを必要以上に慎重に行くことになって大きくタイムロス。そこそこ速度が出ていたとはいえ、まさかあのくらいのブレーキで滑るとは・・・。

コーナーは手前から緩めて安全に通過し、完全に脱出してから思いっきりダッシュして再加速・・・という大変非効率的な走り方で進行。コースの半分をいったくらいのところで道のど真ん中に黒猫がいるのを発見。「ニャーッ!」と叫んで威嚇したのだけど、ふてぶてしい表情のままどこうとしない。「轢かれるなよ・・・」と思いながら横を通過。唯一安心して速度が出せる直線区間では低い姿勢で踏み倒し、つづら折れっぽい登り区間もガンガン上げてゴール。手元計測で7分3秒。7分は切れるだろうと思っていたので、これは予選通過は厳しいかも・・・という感じ。

jbcf_tt_02

**

駐車場に戻ってから他メンバーとコンビニに買い出しに行き、戻って早めのランチ。結果が張り出されたので見てみると、2人とも無事予選通過。ダジャさん8位、自分16位。アブネー。予選突破できてなかったら近所の周回コースにでも走りに行くかと思っていたので、「じゃ、とりあえず15位以内くらいは目指すか」という気分。とにかく落車だけはいやだったので、絶対にリスクは取らない方針に変更はなし。

E3決勝のスタート時間20分くらい前になったら突然雨が降り出して、あっという間に物凄い豪雨に変わる。それまでは天気が安定して気温が上がってきており、ドライな箇所も増えていたのでヤレヤレという感じ。ますますコンサバに走る決意を固くする。出走時間の少し前に雨が小降りになったので、雨宿りポイントから移動してスタート台へ。

**

スタートしていくと、1本目のダメージが残っていてダッシュ力が弱まってることを感じる。予選でリアが滑ったコーナーを慎重にクリアして行くと、後ろからバイクが追走してきた。1.5kmくらい行ったところでバイクの人が「前方に落車があるから注意して」と教えてくれた。右コーナーの先でポンズの人がコース外に立っているのを確認。とにかく安全第一、コーナーから脱出時のダッシュだけを頑張る走り方をし続けて無事ゴール。手元計測で予選のタイムから5秒落ち。予選の時より慎重に走ったことを考えると許せるタイムかな。

スタート地点の近くで応援に来てくれたアツさんとすれ違ったので、もう少しでダジャさんがゴールしますよ、と伝えて駐車場へ。E2組の2人とお喋りしながらプレート等を外してリラックス。ダジャさん来ないなーと思って待っていると、バイクに乗って大会本部に向かっている姿を確認。落車しちゃったか・・・と思って向かってみると、腰を強打してしまって歩けないとのこと。誰かが付き添って病院に行かねばならぬということで、自分が運転しないと・・・と思ったら財布に免許を入れてない事に気づく。E2を走り終えた監督が運転してくれるというのでお願いして、あれこれ準備して二人を見送る。

走り終わったF井さんと合流。E2は二人ともが入賞していたので、監督の代理で表彰台デビュー(苦笑)。電話で連絡して状況確認すると、大腿骨を折ってしまった可能性が高いようで、しばらく動けなさそう・・・ということでトラックレーサー(ブレーキ付き)のF井さんと一緒に10km先の病院まで自走で向かってベッドのダジャさんにご対面。チームメンバーで家に近い病院を探したり、つい最近同じところを折ってしまった某チームメンバーに話を聞いたりしているうちに奥さん到着。家に近い病院に移動する段取りが整ったので、ダジャさん&奥さんにお別れして解散。自分は行きと同じように森林公園から輪行して帰宅した。

**

自分のレースの結果は15着。安全第一で走ったとはいえ、コーナーでの安全マージンを取り過ぎたかなという反省はあるかな。勝負に絡めないと分かってて走るのはちょっぴり空しい。どうも自分は競技に対する真剣さが足りないような気がする。

コケのない路面状態であればなかなか面白いコースだと思ったけど、そのあたりが改善される可能性は薄そうなので、来年同じレースが開催されたとしても参加はないかな・・・。

今年の残りのレースは秩父宮、JBCF全日本(修善寺)、JBCF箱根HC、JBCF輪島、それから沖縄140kmの予定。箱根を除くとどれもタフな登りのあるロードレースなので、しっかり走りこんで調子を上げていこう。