CHASING LEGENDS

Team HTC Columbiaが2009年のツール・ド・フランスを闘う様子を描いたドキュメンタリー映画。

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この年のTeam HTC Columbiaといえば、ヒンカピー、レンショーといった豪華メンバーにサポートされたカベンディッシュがスプリントステージで勝ちまくったという印象が強いのだけど、これらの迫力満点のスプリントはもちろん、ツール・ド・フランスの成り立ちや魅力、チームをサポートする面々の活躍、それに他チームの人々へのインタビューも含めて、とてもよくまとまった作品になっている。

HDカメラでの撮影なので映像がきれいで、疾走感のある音楽も含めて「ちょっと流しておく」映像としても十分に使えるクオリティー。要所要所でPhil Liggetさん、Paul Sherwenさんといった面々がレースの解説をしてくれたり、この年の山岳ステージの下りで派手に落車して大怪我を負ってしまったイェンス・フォイクトさん(この人の喋りは面白い)が熱く語ったりしてくれるのもポイント高し。

あとは、Team HTC Columbiaの前身がT-Mobileなので、Rolf AldagやEric Zabelといった懐かしの(?)面々がサポート組として働いてたりするところが楽しく見れた。この二人は”Hell on Wheels”のメインな登場人物。

制作会社のGripped Filmはアメリカの会社らしいのだけど、メニュー画面からしてかなり凝った作りになっていて、作品全体を通して彼らのこだわりが感じられる内容になっている。

販売はGripped Film本家からの通販がメインでBDも出たみたい。日本への送料は11.6ドル。リージョンロックはかかっていないので、日本の普通のDVDプレイヤーでも視聴可。英語圏の作品なので、言語は英語がメインで字幕はなし。

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(追記)2011/10/28に日本語版も出た模様。