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チューブラーテープの交換時期

チューブラータイヤをホイールに接着する「チューブラーテープ」なのだけど、一定時間を過ぎると接着力が落ちてしまうものらしい。

ミヤタのチューブラーテープの取り扱い説明書には「1年使ったら替えてね」と書いてあるのだけど、室内保管で走行距離も短ければそれ以上使ってもよいんじゃないという声もある。一番確実なのは、走る前にタイヤを剥がそうとしてみて、簡単に剝がれないことをチェックすることみたい。

で、手元のFFWD F2Rは接着してから1年経っていたので、チェックしてみたところ、確かに「思いっきり引っ張らなくてもサイドが剥がれる」ことが確認できた。きちんと全部剥がそうとするとそれなりに力は必要になるけど、接着した当初よりも確実に接着力が落ちていることは間違いなさそう。
装着期間は約13ヶ月で、走行距離は200kmくらい。

そんなわけで、F2Rは現在タイヤなし状態。
ヒルクライムシーズンが近づいてきたら、170gと軽量なChrono Evo CSあたりでも装着して、これまで貼ってたVittoria Corsa Evo-CXはKsyrium SLのレース用に流用することにしようかな。タイヤ交換だけで100gの軽量化は大きい。


(タイヤを剥がしたあとに残ったチューブラーテープの残骸は、タイヤ側:リム側=4:6くらい。親指でグリグリやって簡単に除去できる。)

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チューブラーの接着に関しては、まだまだセメント派の人も多くって、プロの世界でもセメント利用がほとんど。競輪の世界では、チューブラーの接着は門外不出の「技」として伝承されている・・・みたいな話もあるみたい。

自分はチューブラーテープしか使ったことがないので何とも言えないけど、昔からロードをやっている人からすれば「チューブラータイヤの張りつけ」=「セメント」という図式が出来上がっていて、それなりのノウハウも溜まっているのでしょう。

恐らく、チューブラーテープの最大のメリットは細かいノウハウ(ほぼ)関係なしに安定した接着力を得ることができること。あとは、汚れないことと、貼付けてすぐに乗れること・・・かな。

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チューブラータイヤが剥がれた悲惨なケースといえば、2003年のツールでのベロキの落車。

ランスに40秒差の2位につけていた第9ステージの下りで、タイヤが剥がれて大クラッシュしてしまったベロキはリタイアを余儀なくされてしまう。異常な高温になった路面の影響でセメントの接着力が低下したことが原因と言われてるみたいだけど、いずれにせよチューブラータイヤは「リムの上に乗ってるだけ」であることは肝に命じておいた方がよさそうです。


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コメント (4)

KOH:

お!やまけいさんもChrono Evo CSにしちゃいますか?!本当は新製品のCS2にしたかったのですが、メーカーも欠品状態で3ヶ月待ちのようですよ。明日のレース、頑張ってきて下さい!

ベロキはこれで終わってしまった悲しいできごとですね。。
というか、この時のランスが神でした!
映像ではサクサク下りてきていますが、実際は自転車で下れるような斜面ではなかった(=崖みたい)そうですね。
双方ともにビビりもののシーンでした!

あっ、お誕生日おめでとうございます(遅)
レース頑張ってください~

ba-mos:

ミヤタのTTP-1は画期的な製品だと思います。
リムセメントは半年程度でカピカピ状態になり、部分的に剥がれてきちゃいますね。

前からこの手の両面テープ型のタイヤ接着テープはあるにはあったのですが、
使い勝手も接着力もがイマイチでした。TTP-1は3Mに丸投げOEMですが、
大正解です。まさに、餅は餅屋。

yama-kei:

> KOHさん
Chrono Evo CS、海外系のレビューを見るとパンクしやすいという指摘があるのですが、ヒルクライムオンリーのTT用ここ一発用タイヤとしてはアリかなーと思いました。時間があるのでも少し悩む予定です。

> 雨蛙さん
あの下り、ベロキはランスにダメージを与えようとしてかなり無理してたみたいですね。唯一反抗していたベロキがいなくなって、寂しいツールになってしまいました・・・。

> ba-mosさん
おっと、セメント派がここに。
半年くらいしかもたないとなると、チューブラーテープはやっぱりすごいなーってことになりますね。TUFO製のものはNormalが接着力が弱くって、Extremeだとタイヤ剥がすときにカーボンリムが痛むとか、よろしくない噂を聞いたことがあります。

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2010年01月30日 18:46に投稿されたエントリーのページです。

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